病院において立体格子状ジェルマットを臨床で使用したので、その結果を報告する。
1) 評価したマットレス
立体格子状ジェルマットレス(インテリジェル IG001DT)
2) 評価期間
平成16年8月3日から平成17年7月14日 約12ヶ月間
3) 臨床利用者と使用延べ日数
利用者の内訳は、OH(大浦・堀田)スケール評価で褥瘡発生リスクが軽度レベル1名、高度レベル7名の褥瘡非保有患者8名、潰瘍発生後に転院してこられた褥瘡ステージII1名、III1名、および糖尿病を基礎疾患として下腿にステージIII褥瘡を発生した1名の総計11名であり、本マットレス使用延べ日数は7月14日の段階で1,479日である。
4) 評価法
利用者の状況を詳細に観察し、本マットレス使用中に褥瘡が発生したか否か、褥瘡の局所経過はどうであるかを記録し、使用感を含めてマットレスの適性を判定する。
5)評価結果
結果をまとめると;
(1)意思表示の可能な利用者7名からは、「柔らかで気持ちよい」との回答が得られた。通常の硬いマットレスと異なり臀部などの痛みの訴えはなく、多少でも動ける方からはベッド上での体動に不便であったという訴えはなかった。マットレスに関しては快適な環境を提供できたという自覚的結果であった。
(2)使用開始時には褥瘡を保有していなかった8例のうち、OHスケール7点の第1例に仙骨部 褥瘡ステージIIが発生したが、21日で完治した。本例はターミナルの状態であり、治癒後13日で死去された。他の7例では褥瘡の発生はなかった。
(3)本マットレスを利用した褥瘡保有者は3名である。第5例は入院時にあった外踝部ステージIIの褥瘡がほぼ治癒したが、その後重篤となり死去され、その際に褥瘡も悪化した。他の2例の褥瘡は完全に上皮化し治癒した。 |
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